ロジックファクトリーでは、2004年の年間目標を以下のように設定し、開発を進めて参ります。
1.全層のリソースを共有し標準設計を設ける
2.アプリケーションコンポーネント化
3.メンテナンス性の向上
4.セキュアなデザイン
ロジックファクトリーでは、現在までに個々のサイト制作を進めて参りましたが、開発されたリソースは当然すべて別々にまとめられてきました。こういった状態では、開発リソースが分散してしまう問題があります。開発効率や納期短縮といった観点から、開発リソースの集約を行うため、アプリケーションを用いたサイトの設計について標準の規格を設けることを決め、ApplicationSite Framework(ASf)という考え方をどのサイトへも導入致します。
ASfを採用したサイトでは、ほとんどのアプリケーションが標準仕様として提供するものを採用致します。これらは、アプリケーションの設計だけではなく、サーバの設計、データベースの設計、サイトインターフェースやグラフィックデザインに至るまでを一定のデザインとして提供することで、開発効率を向上させることを狙ったものです。ポイントは、今までは個別の案件で対応してきましたが、ロジックファクトリーの案件は最終的に1つの案件として考えることができます。これはプロダクションや事案の共通性に関係なく実施しているイメージです。
ASfは、サイトを構築するためのあらゆる概念に対して、ランクを設けてレイヤー化しています。個々のレイヤーに対応する標準的な設計をあらかじめ用意し、徹底した標準仕様への準拠を検討することで出来るだけ多くのサイトへ対応することを主眼としています。
ベースとなるアプリケーションエレメントとして、global settings、global function、standard databaseの3コンポーネントをメンテナンスしており、settingsでは全サイトで利用可能なリソースを記述しています。functionは、pgsqlのfunctionやPHPのfunctionをとりまとめています。classは、PHPのclassをまとめています。なお、PHPのfunctionについては現在メンテナンスリリースのみを行っています。あらゆるサイトで必要とされる基本的なリソースを提供しています。
アプリケーションが稼働するワーキングレイヤーとして、BasicLogicをメンテナンスしております。スマートストアなどの案件はこのレイヤーでホストしており、必要なアプリケーションの供給を行っています。基本的にはデータベース入出力アプリケーションやサイトに必要な標準的なアプリケーションを供給することがこのレイヤーの作業で、具体的には新着情報やドキュメントナレッジの提供、商品情報の供給といったものが当該します。
コーディングディレクションとは、BasicLogicで提供するコンポーネントをまとめたり、コントロールするための仕組み、またフレームワークとしてまとめたものを指します。スマートストアフレームワークなどのソリューションの他、案件毎に最適なBasicLogicをまとめ、フレームワークとして稼働に必要なアプリケーションの提供を行います。
参考までに、デザインレイヤーでは、ここまでで紹介したフレームワークにまとまったアプリケーションを橋渡しするためのインターフェースデザインや実際のレイアウトなどを行うためのグラフィックデザインを含むものです。このレイヤーでの作業は、ウェブデザインを担当するプロダクションが行います。
さて、上に挙げた部分は、標準設計を設けるという部分に関してのアウトラインを示したわけですが、こういった考え方で突き詰めていくと出てくるメリットが次に示す部分に当たります。
まずは、アプリケーションをコンポーネント化しますので、標準的な仕様としてまとめられており、サイトがその機能を必要とした決定を行ってから導入までの期間が短縮できます。立ち上げ時には、細かな機能を新たに敷設することができませんが、オプションとして対応することでさらに細かな機能を設けることもできます。また、それらは他の事案に反映することもでき、ロジックファクトリーの案件全体で質の向上を図ることができます。
開発においては標準的に必要とされるアプリケーションを開発していくことが重要な点であると考えています。このため、ウェブ上に浸透している、標準的に必要とされているアプリケーションを開発することが我々の使命であると考えており、こういったアプリケーションの開発においてはソースの公開までを行い、仕様の公開等も行います。
また、著作権の帰属を必要とするようなものは、ビジネスモデルとして確立できるものに対して開発リソースを注ぐようにし、十分な資本の投下をお願いするものです。そういった確実視のできる事案以外での案件引き受けは見送り、出来るだけ標準コードとして提供できるように開発を行います。
こういった開発環境の構築によって、開発は自由に機能拡張を行うことができ、必要に応じて標準設計で可能な動作を増やしていくものです。これらのコードの著作はロジックファクトリーが保有しますが、このやり方が積極的なアプリケーションメンテナンスにつながるものであるから採用を行っているという点にご理解ください。
次に、メンテナンスについては、今年の作業目標として中核に据えている部分であります。これは、多くのアプリケーションが一つの案件として稼働するという考え方を徹底することで、問題が発生した際に対応を行うまでの時間が短縮されること、また同じ問題が各サイトにおいて生じた際に問題部分を修正することで全てのサイトの問題を解決できることを狙ったものです。
このことは、よりセキュアなデザインを行うという観点でもより良い結果をもたらすと考えており、一つひとつの入出力であったり、アプリケーションの稼働であったり、すべての動作が同じコンポーネントを利用することを良い意味で引き出すことができるように設計を行っています。
以上のような開発目標を据えた上で、2003年に設定を行った開発目標に加え、本年新たに加えるアプリケーションを同時に開発致します。以下に現状で計画を行っているアプリケーションを示します。
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アプリケーション開発スケジュール
・ショッピングカート(lfcart)
・ドキュメントナレッジ(lfblog)
・メッセージボード(lfbbs)
・メールマガジン発行(lfMagpost)
・メールマガジン編集(lfMagedit/rd)
・コンテンツストレージ(lfCS)
・ターミナルアプリケーション(lfTerminal)
・フォームメッセージング(lfFormMail)
・認証アプリケーション(lfAuth)
・ディレクトリ(lfDirSearch)
一部には、すでに敷設を終えているアプリケーションもありますが、引き続きメンテナンスや機能拡張を行っていくため、リストアップを行っています。ポイントを以下に示します。
ショッピングカート(lfcart)については、商品管理や在庫管理、受注管理なども含めており、今後の開発ではショッピングサイトの稼働に便利なアプリケーションを機能拡張として積極的に導入を行って参ります。また、カートについてはPHPによるオリジナルコードの他、標準的に利用されているCGIカートとの互換モードを用意し、PHPの稼働が行えないサイトへの対応も検討しています。
ドキュメントナレッジ(lfblog)は、いわゆるblogとしての説明が分かりやすいのですが、ニュースリリースやミニコミ誌、FAQなどのコンテンツが簡単に組み立てることのできる仕組みとして設計を行っています。今後、組み込むだけでダイアリーやニュースリリース、ミニコミ誌として機能できる機能拡張を提供する予定です。すでにこのアプリケーションを利用し、ディーエーオフィスドキュメントセンターやディーエーオフィストピックスセンターの稼働を行っております。
メッセージボード(lfbbs)は、現在稼働を行っているフリーコミュニティを再構築する予定です。ディーエーオフィスコミュニティやフィードバックコミュニティといったコンテンツを稼働していますが、フリーメッセージボードやサポートトラックとしてコンテンツのリニューアルも準備中です。また、この再構築時にはASfを採用する全サイトで利用可能な掲示板を構築予定で、モバイル向けのコンテンツを含めた設計を行います。
メールマガジン発行(lfMagpost)は、すでにakなどに敷設を行っているアプリケーションで、ドキュメントナレッジを使ったバックナンバー自動登録機能などを設けたアップデートを提供予定です。また、現状はPHP上で稼働を行っていますが、CGI版PHPでの時限送信にも対応予定です。
メールマガジン編集(lfMagedit/rd)は、メールマガジンの編集機能を提供するアプリケーションです。このモデルは、編集社の方のご意見を頂戴しながら設計を行う予定です。仕様や著作の問題も含めて実装は検討中です。
コンテンツストレージ(lfCS)は、画像などをデータベースへ登録することができるアプリケーションです。商品データベースですでにスーパーセットを提供中ですが、このアプリケーションではMP3やAVIといったコンテンツに対応する予定で、クリックカウンタ機能などを設け、一つのコンテンツとして稼働を行えるモデルに対応します。
ターミナルアプリケーション(lfTerminal)は、こういったアプリケーションの統合的な管理を行うことができるインターフェースです。こういった向きには、オーナー向けの統合型バックオフィス提供を行うものですが、このオーナーの管理を行えるアプリケーションの提供を行います。主に稼働状況の確認やサイトのコントロール等が行えるもので、ターミナルプロダクション向けに提供を行うものです。
フォームメッセージング(lfFormMail)は、フォームメール機能に関する統合的な環境を提供します。すでにformmailとしての稼働はRKBで行っていますが、ASf上のデータベースを利用したアプリケーションとしてシームレスな連携が行えるように計画しています。具体的にはメール送信先の変更やメッセージの変更がデータベースやHTMLの変更で対応できるようにするものです。また、開発はインターフェース部分と作業部分を分割する計画で、送信ロジックは他の事案とも共通化をさらに推し進めていきます。
認証アプリケーション(lfAuth)は、認証を担当するアプリケーションです。現在までに開発を終えておりますが、V2のリリースを行いました。V2では、インターフェース部分と認証部分を完全に分離し、メンテナンス性を高めました。今後はより安全な認証が行えるように、個々のメンテナンスを行って参ります。
ディレクトリ(lfDirSearch)は、すでに開発を終えているDirSearchAppのリプレース版となる予定です。サイトマネジメントに関してはここに集約された技術が多数あり、これらの一部を取り出して個別にまとめる作業を計画しております。 |